インストール不要、ブラウザ上で使える無料の3Dモデリングソフト「Tinkercad」を使ってみたので紹介します。
Thinkercadとは
説明にウィキペディアを流用しようとしましたが日本語サイトのウィキペディアは作られていなかったので英語サイトに書かれている内容になります。
Tinkercad is a free, online 3D modeling program that runs in a web browser, known for its simplicity and ease of use.
Wikipedia
【渡り鳥のてけとー翻訳】
Tinkercadは、シンプルさと使いやすさで知られるWebブラウザで実行される無料のオンライン3Dモデリングプログラムです。
Tinkercadは2011年にリリースされ、2015年にAutodeskが買収したようです。
そのため、ログインにはAutodeskのアカウントが有れば作成不要で使えます。(GoogleやAppleでのログインも可能)
僕のようにFusion360をやっている方なら改めて登録不要なのが良いですね。
Tinkercadには以下の3つのモードが有ります。
- ・3Dモデリング
- ・回路
- ・コードブロック
「3Dモデリング」は名前の通りモデリングするためのモードです。
「回路」は電子回路のシミュレーションを行うためのモードです。
「コードブロック」はScratchのようなブロックを組み合わせて作るビジュアルプログラミングができます。(対象は3Dモデルです)
Tinkercadで作成した3Dモデルは3Dプリンターへ出力できるように、「STL」「OBJ」「GLTF(glb)」の3種類のファイルでのエクスポート機能も備わっています。(他にもレーザーカット用に「SVG」形式での出力も可能みたいです)
更に3Dモデルをマインクラフト(Javaエディションのみ)へインポートできるように出力したり、レゴブロック作成時の設計図に変換する事もできます。
「3Dモデリング」について
3Dモデルのモデリングを行うモードです。
モデリングとしては、あらかじめ準備されている図形を組み合わせてイメージする形にしていきます。(もしかしたらもっと色々なモデリング方法があるかもしれませんが今はその方法以外分かっていません)
組み合わせにはくっつける「足し算」的な方法と穴やカットなどの「引き算」が出来るのでこの組み合わせだけでも色々な物が作れると思います。
「回路」について
電子回路のシミュレーションを行うモードです。
評価ボードとしてArduinoとmicro:bitが準備されています。
コードもブロックを組み合わせる方法でできるので視覚的に理解もしやすいです。
今後のバージョンアップでM5シリーズが対応してくれると個人的にはありがたいです。
「コードブロック」について
3Dモデルを制御するためのプログラミングを行うモードです。
ブロックを組む事で3Dモデルをモデリングしていきます。
3Dモデルをビジュアルプログラミングで制御できる物を見たことが無いので結構インパクトがあると思います。
ここで作成できる3Dモデルは「3Dモデリング」モードでも作れるのですが規則性があり、複雑なモデルの場合にはここで作成するのが良いと思います。
作成した3Dモデルは「3Dモデリング」モード同様、3Dプリンター用のファイルへ出力可能です。(未確認ですが「3Dモデリング」で使えるように出力もできそうです)
「学習」コンテンツ
「学習」コンテンツも各モードに分かれて豊富に準備されています。
このコンテンツを一回りすればある程度の事はできるようになるのではないでしょうか?
ここら辺はおいおいやっていくので何か紹介したい物があれば今後紹介しようと思います。
まとめ
Tinkercadは名前では「CAD」を名乗っていますが実際には3Dモデリング、回路シミュレーター、プログラミング(3Dモデリング補助?)の3種類の事が出来ます。
これらが無料で使い放題なのでやらない理由が見つからないです。
今の自分の趣味には3つともキレイに刺さったのでしばらくこれを色々動かしてみようと思います。
とりあえず立体パズルを作ってみました。
こういう事が簡単に出来るのが良いですね。
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