本ブログでは過去にMakeCode Arcadeのチュートリアルを実際にやってみてその過程について紹介してきました。
今回紹介する本は「10才からはじめるプログラミング MakeCode Arcadeで自分だけのゲームを作ろう」です。
ビジュアルプログラミングではScratchやMicro:bitなどが技術書を多く見かけますがMakeCode Arcadeについてはまったく見かけることが無かったのですが2021年1月にこの本が出版され、僕が知る限りでは唯一のMakeCode Arcadeの技術本です。
今回はこの本を見てみた感想を紹介していきます。
プログラミング初心者でも解りやすい
この本は全部で7章の章立てされた本の構成になっています。
その1章が「MakeCode Arcadeでプログラミングをはじめよう」というタイトルでタイトル通りMakeCode Arcadeでプログラミングをはじめるために必要なことが細かく書かれています。
このMakeCode Arcadeはユーザーの登録が不要なのに今まで作ったプロジェクトが残ってる仕組みなども解りやすく解説されています。
ターゲットも10才ぐらいに絞っているようにイラスト付きでプログラミング初心者の方でも本を見ながらプログラミングをはじめられる内容になっています。
ゲームを作りながら覚える
2章から6章にかけてはいろんなジャンルのゲーム作りを通してプログラミングの勉強をしていきます。
2章で紹介されている敵から逃げるランゲームを実際に作成してみました。
作ったゲーム「ネコから逃げろby渡り鳥」はブラウザから遊ぶこともできるのでどんな物が作れるか見てみてください。(公開の仕方なども掲載されています)
ゲーム作りはプログラム以外にもグラフィックやサウンドも必要になってくるのですがこのチュートリアルをこなしていくことでそれらを学ぶことができます。
ゲーム機の紹介もある
最後の7章には「自分だけの「ゲーム機」を作ろう」というタイトルになっていますが実際にはゲーム機自体(デバイス)を作るのではなく作ったゲームを動かせるデバイスの紹介をしています。
つまりMakeCode Arcade対応のデバイスを準備してデバイスに作ったゲームを入れて遊ぶことで自分だけの「ゲーム機」となります。
デバイスすら自作したいと考えている方用に作り方を紹介しているサイトの紹介はコラムで載っていました。(もしかしたらここら辺僕がやることがあればそれについても紹介しようと思います)
ちなみに僕のおすすめはMicro:bitのGPIOとも互換のある「Meowbit」がおすすめです。(僕も持ってます)
テキストプログラミングについての紹介もある
最後の付録ですがテキストプログラミングについての紹介もありました。
メインがブロックプログラミングのため、付録となっていますが1つゲームを作れる内容で紹介されています。
ブロックプログラミングを一通りできたら挑戦してみると良いでしょう。
まとめ
冒頭でも書きましたがMakeCode Arcadeに関する書籍はこれ以外見たことが無いくらい見つけることができません。
公式にチュートリアルもあるのですがまだ翻訳も中途半端ですべてを日本語でチュートリアルを終える事ができません。(執筆中の2021年2月の時点で「Galga」より前は日本語対応ですが「Galga」以降はまだ日本語に対応していません)
Galgaにいたってはエラーが発生する始末です。(「Please check your internet connection and check the tutorial is valid.」ってインターネット接続を疑われる内容になってるけど言語設定を日本語から英語にすると問題なくチュートリアルを開始できます)
現時点ではこの本のタイトル通り、小学生でもMakeCode Arcadeでプログラミングを学ぶにはこの本がベストだと思います。
コメント